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※こちらの記事は後編です。前編はコチラから。
2021年11月14日、絵本「それってあたりまえ?」の出版記念イベントが高知 蔦屋(つたや)書店にて開催されました。
絵本の概要や制作の経緯に関しては前編で紹介していますので、後編では・・・
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・永井さんが「6歳になったら机を作ろう」に参加して感じたこと
・藤川さんと永井さんの子育て
・絵本のこれからの展開
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についてお話しています。
早速ですが、作者の永井みさえさんと、絵本のプロデュースをした、ばうむ合同会社代表の藤川豊文さんの対談後編をどうぞ!!
6歳になったら机を作ろう!に参加してみて
<藤川>
実は、絵本を描くにあたって永井さんが「6歳になったら机を作ろう」のイベントに参加してくれたんですよね。
参加してみてどうでしたか?
<永井>
参加する前は「机キット」みたいなものを頂けるのかな?って思っていました。
そしたら、まず木を切る所から始まるんですよね!それも、けっこう大変なんですよ!笑
山に分け入っていくところからで!!
もちろん、何人もスタッフの方がアテンドしてくれるので、安全面には十分配慮されているんですけど。
そんな体験をしてみて思ったのは、「子供も楽しいけどパパ・ママはもっと楽しいな」っていうことです!
木を切った後は、製材して板にしていく作業もあるんですけど、ここまで来ると親にとっても子供にとっても一生ものの体験になると思います。
「あたりまえ」じゃないこと
<林>
今回の絵本の題名は「それってあたりまえ?」ですが、永井さんは我が子に伝えたい「これって当たり前じゃないんだよ」っていう事はありますか?
<永井>
私は1歳と3歳の娘がいるんですけど、私は子育てを通して、自分自身が「当たり前ではないこと」に気づくことが多いですね。
例えば、娘と一緒に買い物に行った時は必ず店員さんに「ありがとう」って言うように教えているんですけど、自分自身が出来てたかなって・・・・。
子育てを通して、改めて学んでいるところで、親が背中で見せないといけないなというのを実感しています。
<林>
藤川さんは我が子に伝えたい「これって当たり前じゃないんだよ」っていう事はありますか?
<藤川>
僕はぶっちゃけで話しますけど、「女性は家庭を守って男はが稼ぐ」という、昔の考え方で子育てをしてしまいまして・・・。
でも、自分の幼少期を考えると親に育てられたというよりは、周りに育てられたという記憶も残っているんですよね。
周りに職人さんがたくさんいて、たくさんの大人に育てられたような感覚だったんでした。
なので、僕自身もそっちの「周りの大人」という立場で、子育てに関っていけたらいいのかななんて思っています。
絵本のこれから
<林>
この絵本は「作って終わり」ではないと思うのですが、どんな展開していこうと考えていますか?
<藤川>
「6歳になったら机を作ろう」は「いこーよ」という、おでかけサイトで広報をしてもらっているんですが、社長が高知県の方なんですよ。
その方と委員会を立ち上げまして、47都道府県で「6歳になったら机を作ろう」のイベントを開催していこうと思っています。
いこーよHPより
今のところ11都道府県まで拡大していて、その地域にある木を使って、イベント開催をしていければと考えています。
「いこーよ」の下元社長は七五三のような文化にしたいと言っていて、この絵本の力も借りて、全国に広げていきたいと思っています。
<林>
永井さんはいかがですか?
<永井>
今まで関わってきた絵本をシリーズ化していきたいと思っています。
ゆめのかたち社HPより
私の娘達は絵本を読む時にキャラクターを好きになることが多いので、シリーズ化することで、絵本のキャラクターに触れる機会が増え、絵本に出てくるキャラクターを好きになってもらえると思うんですよね。
あと、ゆくゆくは高知発で世界に発信できるような存在になっていきたいという想いもあります!
<林>
お2人とも、大きな未来を描かれていますね。
高知発で、ワクワクするような取り組みが増えていくのは非常に嬉しいです!
今日は貴重なお話を聞かせて頂きまして、ありがとうございました!!
高知の山奥から子供の未来を変える
今回、藤川社長と永井さんのお話を聞いて、「6歳になったら机をつくろう」のようなイベントや「それってあたりまえ?」のような絵本が高知発で生まれていくことに非常にワクワクしました。
山林が身近にあり、お互いに顔の見えるような「嶺北」というコミュニティだからこそ、このような取り組みが生まれたのだと思います。
現代の都市生活ではなかなか出来ない経験が、高知の山奥から全国に広がり、子供達の未来を変えていくのが、とても楽しみです!
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