「早期退職をして、田舎でのんびり暮らしたいな」
「田舎暮らし」と聞いた時にイメージする定番のパターンではないでしょうか??
私たちがPRしている嶺北地域でも、そういった考えの方にドンドン移住してきて欲しい・・・・!
ということで、今回も先輩移住者にインタビュー♪
インタビューしたのは、50代で夫婦で高知へ移住し、移住後に全く新しい仕事をはじめた松島弘(まつしま ひろし)さんです!
都会で生まれ育ち、ずっと都市部で働いてきた松島さんですが、どんなことがきっかけで高知への移住を決めたのでしょうか?
新天地で新しいことに挑戦したい!
地方のおもしろい生き方や働き方を知りたい!
という方はぜひご覧ください。
土佐れいほく観光協議会の事務局長
松島 弘さん プロフィール
昭和36年生まれ。東京都出身。広告会社や音楽関係の仕事、進学塾の講師など幅広いジャンルの仕事を経験したのち、移住促進のイベントをきっかけに、2014年に夫婦で高知県室戸市へ移住。室戸ドルフィンセンターのセンター長として勤務。2021年3月、「土佐れいほく観光協議会」の事務局長就任をきっかけに嶺北へ移住。
移住後のドルフィンセンターでの仕事
−−−東京から移住してこられたとのことですが、東京ではどんな仕事をされていたのでしょうか?
53歳まではずっと東京の人でした。
折り込み広告の会社から、ディスプレイ会社、ミュージシャンのマネージャー、さらには大手進学塾の講師を経て、カシオの海外部門との連絡業務や市役所の外郭団体で勤務など、幅広い仕事を経験してきました。
−−−2014年に室戸に移住されたとのことですが、お仕事は何をされていたのですか?
室戸ドルフィンセンターでセンター長として働いていました。
本来、センター長といえば、海洋を学んでこられた方だったり、トレーナーや獣医さんなど、イルカに関して知識がある方がなられるものですが、私はそういったことは一切学んでこなかったので、驚かれることもありました。
−−−センター長といえば、具体的にどんな仕事をされていたのでしょうか?
専門的なことは専門の方にお願いし、私は修学旅行生向けにいる方の体験プログラムをつくったり、ドルフィンセンターの営業や宣伝などの活動を行なっていました。
−−−2016年に、クラウドファンディング(資金調達)も室戸ドルフィンセンターのときに挑戦されたんですよね?どのような内容だったのでしょうか?
これは「フラフ」という高知独自の文化かもしれませんが、大きな旗を作る職人さんが室戸にはおられました。
くじら柄はあったのですが、イルカ柄のフラフはなかったので、室戸ドルフィンセンターの目印として、地元文化を活用して、イルカ柄のフラフを作るための資金調達を行いました。
室戸ドルフィンセンターが少しわかりづらい場所だったこともあり、それを目印にしたんです。
−−−地元の文化を活用して、って素敵な取り組みですね。
その後、2018年の台風24号のときに、施設の半分が壊れるという大きな被害を受けました。
ドルフィンセンターは、漁港の一部を活用したようなところにあります。
しかし、防波堤を超えて高波が施設をなぎ倒すように襲ってきました。
コンクリートもこんなに簡単に壊れるのかというくらい、壊れていく様子を目の当たりにしましたね。
被災状況を考えると、再度クラウドファンディングを活用して…とも考えていました。
しかし、大変ありがたいことに一般の方からのご寄付や、以前お世話になった方がラジオで呼びかけをしてくださり、周囲のご協力により直接150万円ものご支援をいただき、そのときにはすぐに復活を遂げることができました。
参照:高知)台風被害、室戸ドルフィンセンター全面復旧/朝日新聞デジタル
—すごい…!それだけ周りの方から応援されていた施設だったんでしょうね。
高知への移住を決めるまで
—ズバリ、高知への移住を決めるきっかけはなんだったのでしょうか?
北九州出身の妻が、四国に住んでみたかったというのが、もともとのきっかけでした。
四国の中でも、妻は高知が気になっていたようで・・・。
東京に住んでいた頃に、銀座で開催された移住促進の会に夫婦で参加をしました。
—移住促進の会。それはどんな会だったのでしょうか?
1時間程度の会でしたが、尾崎前知事がされていた話がおもしろく、とても印象的でした。
会の中では、高知出身の方々が対談やディスカッションを行なっていて、その時に知り合った移住コンシェルジュの方も親切だったので、それも決め手になりました。
さらに後日には、妻の曾祖父が嶺北地域の大豊町出身だということも判明したんです!!
—すごいご縁ですね…!繋がっていたんですね。そういえば、先にお話を聞いた、ドルフィンセンターの仕事もそのときに紹介されたのでしょうか?
ドルフィンセンターのお仕事はハローワークでたまたま見つけました。
移住コンシェルジュの方にも、いくつかお仕事の紹介を受けていましたが、室戸ドルフィンセンターがおもしろそうだと思って、応募を決めました。
—室戸に長らく住まわれていたようですが、そこから嶺北地域へ移住されたのはきっかけがあったのですか?
室戸ドルフィンセンターの経営が変わることになり、職をおりることに決めたんです。
ちょうどそんなときに、高知県の観光に関するアドバイザーの方から、今所属している「土佐れいほく観光協議会」が発足する話を聞き、応募を決めました。
嶺北地域へ移住してからの話
—なるほど…!それでは、れいほく移住後の今のお仕事についてお話を聞かせてください。
2021年3月1日にこの仕事をはじめたばかりですが。
嶺北地域は4町村ありますよね。
かつて4町村は別々に観光の発信をされてきましたが、今後は来てくださった方が、この4町村を巡ってもらえるようなプランを考えているところです。
そのために営業や宣伝、告知など、SNSも活用しながら行なっています。
—本当にこれからですね。楽しみにしています。海沿いの町から山に来られたわけですが、松島さん自身どう感じておられますか?
東京から室戸に移住した当初は、そのギャップに驚いていましたが、室戸から嶺北地域へ来ると、特に不便を感じることもないです。
高知県に移住したばかりの頃は、高知市へ行っても全国チェーン店が圧倒的に少なく、三大銀行もなく「ここは日本じゃない…!」と思ったことがあります(笑)
—東京に住まわれていた方ならではのご感想ですね(笑)
嶺北は想像よりも近い場所!と伝えたい
—最後に移住を考えている方に一言お願いします。
便利さで考えるとやはり高知市になりますが…。
嶺北地域は、高知市にも、松山市にも、高松市にも近いんですよね。
比較的すぐ行ける場所にも関わらず、自然もふんだんにあって、とてもいい場所です。
さらには、すでにおもしろい移住者も多いし、地域活性のために意欲的で楽しいことをされている地元の方もいます。
すでに知り合った方とお話をしている中で、本山町は林業の町だということをお聞きし、板材を提供していただけることになったので、以前住んでいた室戸市とつなげて、おもしろいことを仕掛けることもできました。
まだまだ私も知り合えていない方が多いですが、今後が楽しみです。
—松島さんが嶺北地域でいろんな方と繋がっていくと、さらに楽しいことが起きそうな予感がします。嶺北での暮らし、楽しんでくださいね!今回はありがとうございました!
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